田中崇恵(たなかたかえ)
人間社会学部心理学科・人間社会研究科心理学専攻 講師
自己紹介
臨床心理学は幅広いこころの実践学の分野ですが、本研究室では特に人のこころが生きる現実の多層性(無意識からサイバー空間まで)や時代とこころの関係について研究しています。
現在はオンラインカウンセリングを1つのトピックとしている他、心理臨床過程に関する研究や青年期における心理臨床的課題についても扱っています。 質問紙、インタビュー、実験などさまざまな手法で研究を進めていきます。
担当科目
学部
健康・医療心理学,精神疾患とその治療,心理演習,心理実習Ⅰ・Ⅱ など
大学院
保健医療における理論と支援の展開,臨床心理面接特論Ⅰ(心理支援に関する理論と実践),臨床心理学研究法特別輪講,臨床心理基礎実習Ⅰ・Ⅱ,臨床心理実習Ⅰ・Ⅱ,心理実践実習Ⅰ~Ⅳ など
主な研究業績
〇田中崇恵(2022)ビデオカウンセリングと対面カウンセリングの体験の質的差異に関する予備的研究―模擬カウンセリング体験のインタビューの比較から― ,心理臨床学会第41回大会,ポスター発表
〇田附あえか・杉江征・田中崇恵・岩藤裕美・慶野遥香(2020)新入生の呼出し面接とその後の4年間の学生相談の利用状況の分析.CAMPUS HEALTH,57(1),331-333
〇田中崇恵(2020)「母との関係から抜け出そうともがく女子大学生との面接」.桑原知子・田中康裕・梅村高太郎(編)『京大心理臨床シリーズ第13巻 事例研究から学ぶ心理臨床』,創元社,277-332頁
〇田中崇恵(2019)学生相談における卒業の治療的意味ー大学から「生まれ出る」ことをめぐって,心理臨床学研究,37(2) 144-154
〇田中崇恵・田附あえか・慶野遥香・杉江征(2018)大学新入生における自殺念慮(UPI25番)の経年変化の検討:20年間の分析.CAMPUS HEALTH,55(1),383-385
〇畑中 千紘・田中崇恵・加藤のぞみ・小木曽由佳・井芹聖人・神代末人・土井奈緒美・長谷川千紘・高嶋雄介・皆本麻実・河合俊雄・田中康裕(2016)発達障害のプレイセラピーにおける保護者面接の意義と可能性.箱庭療法学研究,29(2) ,1-12
〇田中崇恵(2015)『“異”なるものと出遭う ―揺らぎと境界の心理臨床学』京都大学学術出版会
〇田中崇恵(2014)「「異」なるものとの出会いとしての臨床性」皆藤章・松下姫歌編『京大心理臨床シリーズ第10巻 心理療法における「私」との出会い ―心理療法・表現療法の本質を問い直す』,創元社,50-57頁