卒業生の声

卒業生の声

高校では電気・電子を学んで国家資格も取得したのに、「環境問題」が気になって、大学は「生命環境化学科」へ。SDGsの達成を目指し、卒業研究では植物由来のバイオ燃料の開発に取り組みました。就活では企業選びに重点を置き、化学系の企業に狙いを定めました。そして、合同企業説明会で目に止まったのが、現在勤務しているアキレスという会社。子ども向けシューズで有名ですが、素材や資材の分野でも実績のある会社です。最先端の職場で働くのも楽しいですが、工場の環境汚染対策にも興味があるので、今後は仕事を通じて、環境問題に挑戦していきたいです。

旭化成に決めたのは挑戦的な仕事ができそうだったからです。常に技術革新をしていくスタイルに可能性を感じました。入社後は、塩水を電気分解して塩素や水酸化ナトリウム等を分離するイオン交換膜の生産技術開発を行っています。現在は既存の生産能力向上や新製品の基礎検討から設備導入までを担当しています。来今の製品生産に関わる業務で、大変やりがいを感じています。どんどん新しいことに挑戦する職場である一方で、若手も新しい技術に置いて行かれないようなフォローも手厚いです。広く意見を交わしながら事業部の先端に立てる技術者になりたいです。

私は、シャンプー・化粧水などを生産している工場の製造部に所属し、主に店頭などでお客さまにお渡しするサンプルの製造を担っています。お客さまのお手元に届いてから実際にお試しいただくまでの過程で、使いにくい部分や付着物などがないかをチェックし、安心して気持ちよく使っていただけるためにはどうしたらよいかを常に考えながら業務に向き合っています。少人数制の実践的な実験で意見を交わし、円滑なコミュニケーションを心掛けた経験は今の仕事で活かされています。将来私は、多方面で活躍できる人材になれるよう成長していきたいです。

教職課程では学習支援ボランティアという活動があります。土日に学校を回って、生徒に勉強を教える活動ですが、毎週は参加できません。それでも生徒たちがちゃんと顔を覚えてくれていて、とても嬉しかったです。そんな生徒たちが日々成長していく姿を見ていたいと思ったのが、教師になろうと決心した一番の理由です。今は中学校で理科を教えていますが、日常生活と実験や体験を結び付けて教えて、生徒たちの口から素直に感動した言葉が出てくると、すごく楽しいです。間近で生徒たちの笑顔と、成長を見ることができる充実した毎日を過ごしています。

何にでも興味を持ち、積極的に一歩を踏み出すこと。その大切さを実感したのが、大学3年のときに参加した「海外リーダーシップ研究(LETS)」でした。外国の学生たちと課題に取り組む中で、自ら行動することの大切さを実感。今の仕事を選んだのも、人の役に立ちたい、暮らしに関わる仕事がしたい、と“一歩”を踏み出したからです。業務では、大規模ガス設備の保安点検を行っていますが、点検・管理項目が多く、また施設の営業時間などへの配慮も必要になるので、大学時代に実験や研究で培った計画の立案やスケジュール管理能力がとても活かされています。

生産技術部に所属し、生産性向上及び安定安全操業のサポートをしています。主に工場廃水を健康阻害のない安全な水に変換する廃水処理工程を任されています。廃水処理の主軸は微生物を使用した活性汚泥法ですが、微生物が効率よく廃水を処理するために繊細な流入コントロールが要求されます。そのため実験やシミュレーション解析に基づいた適切な処理方法を現場に提案しています。大学の研究室で学んだ高分子合成と酵素固定化材料に関する専門知識・技術・経験は、化学プラントの合成プロセスや活性汚泥設備の生物特性を理解するうえで非常に役に立っています。

厚生労働省所管の国立保健医療科学院にて、保健医療等に関する情報に関する教育訓練と調査研究を行っています。教育訓練では、国、地方公共団体等の職員に対し、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する人材育成、情報通信技術(ICT)の習得と実務への応用を行っています。調査研究では、医学研究分野及び保健医療分野における国際的な情報の利活用に向けて、国際標準を用いた手法に関する研究に取り組んでいます。生物や医学に興味をもっていた在学中にプログラミングなどの情報に触れたこともあり、医学研究や保健医療の情報に関する仕事をしています。

学生時代を振り返ると、「子供が好きだ!」という簡単な理由で教師を目指したものの、当時は高校の「工業」の免許を取得する教職課程しかありませんでした。でも夢を諦められず、卒業後に研究室の恩師や様々な方のご支援で、希望する中学校の「技術」の免許を取得しました。技術科教員や公立学校長を歴任した経験を活かし、現在は母校の埼工大で私と同じ夢を抱く学生を指導しています。この間そして今でも、埼工大の建学の精神「人生観・使命感・連帯感」が脈々と受け継がれています。これからも人に尽くす心「利他の精神」を大切に、日々研鑽を積み重ねて参ります。

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