シクラメンの高精度ゲノム解読に世界で初めて成功!

秋田祐介教授(植物ゲノム工学研究室)の研究グループは、かずさDNA研究所、九州大学、香川大学と共同で、シクラメンの育種やゲノム研究の基盤となる高精度な全ゲノムの解読を行い、4万個以上の遺伝子を特定しました。そのうち、シクラメンに特有の遺伝子が400個以上存在することも確認しました。
今回の研究成果により、シクラメン特有の花の形や色、香り、塊茎の成長などに関わる遺伝子の解明が進むと期待されます。また、今回のゲノム情報と既存の研究データを統合することで遺伝子機能の解析や新品種開発が加速し、より美しく丈夫なシクラメンの効率的な育種につながることが期待されます。

本研究の一部は、秋田教授が研究代表である日本学術振興会の科学研究費助成事業(科研費;24K08899)の補助により実施されました。

秋田教授のコメント:
シクラメンは、冬の代表的な鉢植え花きとして世界シェアも高い植物です。一方で、ゲノム構造が複雑で、分子レベルでの研究が進みにくい植物でもありました。今回の成果によって、シクラメンの分子育種への基盤が出来上がり、これからシクラメンの品種改良が加速されると期待しています。
本研究室では、埼玉県が世界で初めて開発した香りの良い「芳香シクラメン」シリーズを研究材料にしています。今回の成果を足がかりに、‘シクラメンのかほり’の研究も加速させるべく、研究を進めていこうと思います。
個人的には、サクラソウ科であるシクラメンが、なぜ他のサクラソウ科の花とは大きく異なる形質をしているのか?ということが、気になっています。今後は、こういった花の進化にも迫っていきたいと思います(あまり工学的ではありませんが・・・)。
本研究プロジェクトは、2023年初頭にスタートしました。3年半という年月でゲノムカバー率が98%と高精度に解読できたのも、共同研究の皆様のご尽力によるものだと思います。共同研究者である白澤先生、水ノ江先生、高村先生に、改めて感謝申し上げます。

本成果は、毎日新聞のオンライン版に掲載され、Yahoo! Japanにも転載されています。

毎日新聞:https://mainichi.jp/articles/20261013/k00/00m/310/058000c
Yahoo! Japan:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6598615

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