木下基教授の「調光デバイス」の研究が「Yano E plus」5月号に紹介されました!

木下基教授の研究内容が Yano E plus 5月号にて紹介されました。調光デバイスの動向として、感温型液晶調光デバイスについて取材を受けました。

【研究内容の説明】

分子が規則正しく配列した秩序の高い結晶は、温度上昇により配列が乱れて秩序の低い液体へと変化(相転移)するのが一般的ですが、温度上昇により分子配列が秩序の高い状態へと相転移する珍しい液晶があります。

木下教授は、この液晶を用いて分子配向が基板面に水平および垂直に配列させた素子を作製し、温度が上昇に伴う変化を観察したところ、秩序の低いリエントラントネマチック相から秩序の高いスメクチック相へと相転移挙動が誘起されて、配向欠陥に基づいた透過―不透過状態を示す調光素子として機能することを明らかにしました。

本素子は、電気や透明電極が不要なので、省エネ・省資源に貢献し、また、明るい窓を作製できることが特徴で、次世代の環境にやさしいスマートウィンドウとして期待されています。


Yano E plus 2023年5月号(No.182)  https://www.yano.co.jp/eplus/

→ 「光材料化学」研究室:木下 基 教授

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