今なぜ、グリーントランスフォーメーション(GX)?

皆さんの身近なものにフォーカスしたとき、「地球環境」や「エネルギー」というキーワードにたどり着きませんか?

「地球環境」といえば、気温や気象条件の変化を指す気候変動、特に地球温暖化はとても有名な話です。そして「エネルギー」といえば、電気やガスといったエネルギーに関係する料金の相次ぐ値上げ、猛暑や寒波で電気が足りなくなる恐れから節電を呼びかける状況に至ったことは、すべての皆さんに関わる身近な話です。こうした「地球環境とエネルギー」の現況は、私たちの生活に与える影響がとても大きくなっており、現代社会でクローズアップされています。

こうした課題を解決するために、温室効果ガスとして知られる二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーを主体とする脱炭素社会を実現する目標が掲げられました。例えば、日本では2030年度を目処に温室効果ガスの排出をほぼ半減、2050年にはカーボンニュートラルの達成を目指した、積極的なクリーンエネルギー導入の取組みが始まっています。

そこで、クリーンなエネルギー利用への転換による地球環境への配慮および産業経済力の向上を両立するという考えから登場したのが、「グリーントランスフォーメーション(Green Transformation: GX)」です。

何度も過去に、エネルギーの安定供給の危機に直面してきた日本では、長らく化石燃料を中心とした社会構造が当たり前でした。発電するのに化石燃料を使う、車やバイクに乗るのに化石燃料を使う、お湯や暖を取るために化石燃料を使うなど。「化石燃料依存」は、日本の当たり前の社会構造でした。

しかし、地球環境に配慮した持続可能な社会の実現は、私たちの子や孫の世代においても快適な地球で生活していく環境を整備することにつながり、現世代の我々が取る組むべき大きなプログラムだと考えることができます。

そこで、先端技術でクリーンエネルギーの技術開発を行っていく。
それら技術には、「二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーと蓄電池を組み合わせた技術」や「二酸化炭素を排出しない形で水素を作り、それを貯めて、必要な時に使う水素エネルギーの活用技術」の研究開発が進んでおり、これらは埼玉工業大学の複数の研究室で進められています。

是非、埼玉工業大学の研究室をのぞいてみましょう!

文責:松浦 宏昭(教授) https://www.sit.ac.jp/laboguide/kougaku/seimeikankyou/#matsuura

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